アムステルダム · 2026年9月29日
Adyen、「Authenticate」の大幅なアップグレードを発表 グローバル加盟店の導入事例で、決済コンバージョン率が2桁向上へ
Adyen Uplift の認証モジュール「Authenticate」は、機械学習を活用し、カード発行会社の過去の承認の傾向や購入者の決済傾向を分析
AdyenはGoogle、Mastercard、Visaと提携し、次世代の認証プロトコルを単一のプラットフォームへ統合
Too Good To Go社では、「Authenticate」の試験導入期間中に決済コンバージョン率が相対値で11%向上
多くの大手企業に選ばれる決済プラットフォームを提供するAdyenは、決済最適化スイート「Adyen Uplift」の一部である「Authenticate」の大幅なアップグレードを発表しました。Authenticateは、各取引において最も高い成果が見込まれる認証技術をリアルタイムで選択するとともに、カード発行会社が取引の承認に使用するデータを最適化します。これにより、購入者が決済を完了しやすくなるとともに、多様な認証技術が併存する環境で、加盟店が複数の認証プロトコルを維持するための開発やコンプライアンス対応の負担を軽減します。
オンライン決済で固定的な3-Dセキュア(3DS)のルールを用いると、購入者を一律に扱うことになり、正当な利用者にも手間がかかり、購入手続きからの離脱(カゴ落ち)につながることがあります。これに対し、Authenticateは機械学習を活用し、適用される認証要件を踏まえて、取引ごとに「認証が必要かどうか」「どの認証方法が最も効果的か」「カード発行会社による承認率を高めるにはどのデータを共有すべきか」という3つの判断を動的に行います。Authenticateがこれを実現できるのは、Adyenが認証サービスの提供とアクワイアリングの両方を担っているからです。数兆件規模のやり取りから学習したAuthenticateの機械学習モデルは、認証結果だけでなく、その後の決済プロセスにおける最終的な承認結果からも学習することが可能です。
Authenticateは、市場ごとの規制要件に関する情報を、取引・カード発行会社・購入者に関する情報とリアルタイムで組み合わせ、グローバル展開に伴う認証運用の負担を軽減します。これにより、加盟店が市場ごとに複雑な認証ルールを構築・維持する負担を軽減し、規制対応と決済承認率の向上を支援します。
Adyen Upliftのグループ・プロダクト・マネージャー、レナン・レナー(Renan Renner)は次のように述べています。「認証は、規制上の要件を満たすための手続きから、デジタルコマースの信頼を支える基盤へと進化しています。今後重要になるのは、1つのプロトコルを選ぶことではなく、取引ごとに適切な仕組みをいつ、どのように活用すべきかを見極めることです。Authenticateは、それぞれの取引の状況に応じて判断するよう設計されています。認証を決済時の追加手続きとしてだけでなく、決済の成功に貢献する仕組みへと変えていきます。」
本当に必要な認証のみを実行
Authenticateは、スピードと使いやすさに加え、決済時の手間の軽減とセキュリティの両立を支援します。Adyenのネットワーク全体にわたるリスクシグナルを活用することで、Authenticateはチェックアウトの前に信頼できる購入者を識別します。実際、Adyenのプラットフォームを利用する小売加盟店の購入者については、Adyenが過去にその購入者との接点を持っている確率は90%を超えます。信頼できる購入者と判断されると、Authenticateの機械学習機能がAdyenの不正利用管理モジュールである「Protect」と一体的に連携し、リスクに基づく認証を行います。本当に必要と判断された取引にのみ追加認証(チャレンジ認証)を求めることで、正当な利用者の手間を抑え、承認される取引量の増加に寄与します。
最も効果的な認証方法を選択
Authenticateは、3DS、Google Secure Payment Authentication(SPA)、Mastercard Payment Passkeys、Visa Payment Passkeys、およびデータのみを送信するフローの中から認証方法を選び、各取引を、購入者が最もスムーズに手続きを進められ、購入を完了する可能性が最も高い方法へと振り分けます。新たな認証方法も単一のシステム連携に組み込まれるため、追加の開発作業を行うことなく、認証技術の進化に対応できます。
Just Eat Takeaway.comのフィンテック・エンジニア・ディレクター、サンダー・コール(Sander Kole)氏は次のように述べています。「Authenticateの導入により、当社の決済プロセスにおける固定的なステップが、自律的に改善を続ける仕組みへと変わりました。単一のシステム連携で決済フローを自動的に効率化し、お客様の手間を軽減することができたのです。その結果、継続的なメンテナンスを必要とすることなく、対象取引の決済コンバージョン率が12%向上しました。」
カード発行会社承認率向上に向けてリクエストの最適化
Authenticateは認証リクエスト自体を動的に最適化します。例えば3DSでは、150を超えるデータ項目を評価し、データ項目や値、シグナルの組み合わせがカード発行会社による承認の可能性を高めるかを継続的に学習します。これにより、適用される認証要件の範囲内で不要な認証ステップを省略したり、購入者による追加操作を伴わずに認証を行ったりすることができます。こうした学習結果は対象となるすべての取引に自動的に適用され、認証に伴う手間を軽減します。初期データでは、決済コンバージョン率が11%向上したケースもあります。
Too Good To GoのCTO、モーテン・ケルデベク(Morten Keldebæk)氏は次のように述べています。「当社の決済コンバージョン率はすでに高い水準にありましたが、試験導入期間中にさらに相対値で11%向上したことは、当社にとって大きな成果であると言えます。Authenticateにより、当社側での認証管理をシンプルに保ちながら、利用者の不要な手間を減らすことができています。これが、よりスムーズな利用体験と、当社の決済パフォーマンスの向上につながっています。」
Authenticateの3DSおよびカード発行会社向けの認証リクエスト最適化機能は、現在、全世界に提供されています。また、Google SPA、Mastercard Payment Passkeys、Visa Payment Passkeysなどの次世代認証技術にも対応しています。英国では、これらの技術を活用した実際の決済がすでに行われており、2027年にかけて機能のさらなる拡充とグローバル展開を進める予定です。
Adyenについて
Adyen(AMS: ADYEN)は、⼤⼿企業に最適なフィンテックプラットフォームです。エンドツーエンドの決済機能、データに基づく洞察、⾦融商品を単⼀のグローバルソリューションとして提供することで、企業がより迅速に⽬標を達成できるよう⽀援します。世界中にオフィスをもつAdyenは、Meta、Uber、H&M、eBay、Microsoftなどのお客様にサービスを提供しています。Adyenは、通常業務の一環として、提供する製品の改善と拡張を継続的に行っています。新製品や新機能は、プレスリリースやウェブサイト上の製品アップデートを通じて発表されます。詳細はadyen.comをご覧ください。
