Daniel Wellingtonがペイメント・ファーストのアプローチでグローバル化を果たした理由

2011年、Filip Tysanderは今やクラシックな時計ブランド、Daniel Wellingtonを立ち上げました。わずか3年後、Daniel Wellingtonにはすべての大陸の144カ国以上に顧客を持つに至りました。この驚くべき成長は偶然の産物ではなく、明確な戦略によって進められてきました。その中心となるのが「決済」です。

Daniel Wellingtonとのパートナーシップがうまくいったのは、スケーラビリティを重視するという共通点があったからです。

「Adyenがいなければ、現在のようなグローバルなカバレッジを得るためには、費用対効果が低かったでしょう。決済の専門家をもっと雇う必要があったでしょうし、さまざまな銀行や決済方法との直接の統合を維持するために、はるかに多くのリソースを費やす必要があったでしょう」とNatashaさん。

Daniel Wellingtonは、お客さまの期待に応えるだけではなく、それを超えることを目指しています。そして、カード決済だけではグローバルに通用しないことにすぐに気付いたのです。どの市場に関係なく、ほとんどの顧客は現地決済手段で支払うことを好みます。

Adyenとのパートナーシップにより、Daniel Wellingtonは、1つの契約と1つの統合で、新しい市場で必要な支払い方法にアクセスできる、スケーラブルなチェックアウト（決済）を作成することができました」とNatashaさんは続けます。

ポルトガル、日本、オーストラリアでカスタム決済ページによる現地決済手段を導入したDaniel Wellingtonは、売上と顧客満足度の両方を向上させました。

Natashaさんは次のように語ります。「消費者は業界標準の支払い方法や配送方法を好む傾向にあります。ポーランドの市場では、トランザクションの約半分でDotpay直接送迎サービスが占めます。それはドイツのPaypalやポルトガルのMultibancoにも同じことがいえます。北欧諸国において、直接送迎サービスよりも請求書支払いが一般的です。ローカルペイメント機能は、お客様の期待が常に高まっているEコマースの全体的な傾向の一部です。迅速な配送と、オンラインと店舗の両方でのスムーズな体験が、ますます評価されています。」

今日、Daniel Wellingtonは50以上の市場で様々な現地決済手段を行っています。日本ではJCB、ポルトガルではMultibanco、インドではUPIが使用されています。

Daniel Wellingtonは素晴らしい旅をまいりました。ですが、困難なことにも直面してきました。同社は、他の多くの電子商取引業者と同様に、売上の増加に伴い、決済に関する不正利用行為にさらされてきました。Adyenのプラットフォームの一部であるRevenueProtect（利益保護）リスクマネージメントシステムの助けを借りて、同社はこれらの課題を最小限に抑えました。

RevenueProtect（利益保護）は、決済フロー全体を評価し、さらなる精査が必要な潜在的な詐欺師をインテリジェントに識別します。この選択基準は、機械学習とDaniel Wellingtonが設定した事前のパラメータの組み合わせに基づいています。

リスクの高い取引が識別されると、3Dセキュアなどの追加の認証メカニズムが自動的に起動します。これらのセキュリティメカニズムは不正利用者をブロックし、通常の顧客の買い物の継続を許可します。情報が保存されることで、不正利用者はすぐに検知、ブロックされ、正当な顧客は次回の買い物の際に認識されるため、新たな買い物をするたびに認証を行う必要はありません。

パートナーシップのおかげでDaniel Wellingtonは引き続き、決済を通して成長しています。

「Adyenは強力なサービスを提供するだけでなく、一緒に仕事をするには非常に良い会社です。私たちのパートナーシップで最も優れているのは、彼らの知識であり、それを喜んで共有してくれます。新しい機会を評価するときも、課題に対処するときも、迅速で知識豊富なサポートが提供されます」とNatashaさんは締めくくります。