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Adyen、Agentic AI Foundation(AAIF)に参画

Adyenはこのたび、AIエージェントの標準化と普及を推進する業界団体「Agentic AI Foundation(AAIF)」に参画いたしました。この取り組みを通じて、急速に進化するエージェンティック・コマースの基盤形成に貢献していきます。

Tom Adams  ·  最高技術責任者, Adyen
2025年12月10日
 ·  3 分

Adyenがこうした業界団体に加わる背景には、明確な目的があります。今回の参画は、特定のAIビジョンを支持するためでも、コマースの将来像を断定的に予測するためでもありません。その目的は、グローバルなインフラを支える他の企業とオープンに協力し、AIエージェントがコマースに参加する際の基盤を、信頼性・オープン性・相互運用性を備えたエコシステムとして初期段階から確立することにあります。

顧客体験においては、既にAIエージェント主導のやり取りが始まっており、情報の検索や比較のみならず、決済までもが自律的に完結するケースが見受けられます。こうしたフローはまだ初期段階にあり、技術面はもとより運用・商務・規制の各分野で多くの課題を残しているのが現状です。しかし、こうした不確実な状況だからこそ、選択すべきインフラの重要性はかつてないほど高まっていると考えています。

なぜ今、業界を横断した「中立的な協力」が必要なのか

AAIFの目的は、激変するこの分野において「共通の基盤」を構築することにあります。主要なエージェンティック・プロトコルを中立的なガバナンスの下に置き、クラウドプロバイダー、AI開発者、そしてコマース・インフラプラットフォームが結集。これにより、特定のエコシステムに縛られることなく、試行錯誤と学習を繰り返すことが可能になります。こうした協力体制こそが、多様なアプローチを共存させながら、長期的には信頼に足る標準規格への収束を可能にします。

この参画は、加盟店の声も反映しています。多くの加盟店が Agentic Commerce(エージェンティック・コマース)の可能性を感じつつも、それが既存の運用を置き換えるのではなく、統合・補完するものであることを望んでいます。また、顧客の明確な「意思(インテント)」に基づき、ブランドとの関係性を維持できることを期待しています。決済手段やルーティング、データの管理においても、現在他のチャネルで実現しているのと同等のセキュリティ、コンプライアンス、信頼性が不可欠です。

こうした加盟店との深い対話を通じて、私たちは「加盟店中心」のフレームワークを構築し、AIエージェント主導のコマースがあるべき姿を提唱してきました。

実務における意義:既存インフラの拡張

私たちは、AIエージェントによる取引のために、専用の決済・リスク管理スタックを別途用意する必要はないと考えています。重要なのは、新たなサイロ化されたフローを導入することではありません。現在大規模な決済を支えている基盤を活用し、既に加盟店様から信頼を得ているプラットフォームを拡張していくことこそが、実務上の最適解です。

ここで、Adyenが培ってきた本人認証、トークン化、不正利用検知、そしてグローバルなコンプライアンス対応が真価を発揮します。自動化が進むほど、これらの機能は背後に退くのではなく、信頼を担保するための不可欠なメカニズムとなります。これにより、規制要件が異なる多様な市場においても、企業は自信を持って参画できるようになります。

特定のモデルが一晩で主流になるとは考えていません。業界ごとに導入スピードは異なり、人間が主導するプロセスも長く残るでしょう。重要なのは、多様性を許容できる柔軟なエコシステムを維持しつつ、新しいモデルが形作られる際に相互運用性を確保することです。

こうした考えのもと、私たちはAAIFに参加しました。オープンな標準規格を支持し、ビジネスの選択肢を守る形でエージェンティック・コマースを発展させていきます。重要なインフラを担うパートナーと共に学び、検証を重ね、ビジネスの真のニーズに基づいたスケーラブルな未来を築いてまいります。

Adyen 最高技術責任者(CTO) トム・アダムス(Tom Adams)

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