レポート
決済エラーを解消し収益最大化を実現する「リアルタイム・アカウントアップデーター」
カードの有効期限切れや情報変更による決済エラーを自動で解消し、「意図しない解約」を最大10%削減します。
スマートフォンの普及に伴い、消費者は場所や時間を問わず買い物をするようになりました。自宅でテレビを見ながら、仕事の合間、移動中など、日常のあらゆるシーンが購買の接点となっています。また、スマホやタブレットから商品をカートに追加し、最終的にデスクトップで決済を完了させるなど、複数のデバイスを跨ぐ「クロスデバイス」での購買も一般化しています。
しかし、こうしたスムーズな購買体験も、決済時にカードが拒否された瞬間に損なわれてしまいます。カードの有効期限切れや紛失、盗難、金融機関の変更などによる情報更新は日常的に発生しており、実際に毎月6%以上のカードで何らかの変更が生じています。
その結果、本来ワンクリックで完結するはずの決済プロセスは、顧客がカードとスマートフォンを手に取り、小さな画面上で16桁の番号を再入力するという煩雑な作業へと変わってしまいます。最悪の場合、そのまま購入を断念し、カゴ落ち(離脱)につながる可能性もあります。
ミリ秒単位のリアルタイム更新で収益を最大化
「リアルタイム・アカウントアップデーター」は、こうした決済上の課題を根本から解消します。これまで、Netflixに代表されるサブスクリプション型ビジネスでは、従来のアカウントアップデーター技術を活用し、カード情報を定期的に更新することで、決済の失敗を防いできました。
請求タイミングが固定されている定期課金モデルであれば、従来のバッチ処理(一括処理)でも十分に機能していました。しかし、オムニチャネル小売やゲーム、シェアリングエコノミーといった顧客の決済タイミングが不規則なビジネスでは、決済の瞬間にリアルタイムでカード情報を更新する仕組みが不可欠です。
リアルタイム・アカウントアップデーターは、決済の瞬間にカード情報を最新化することで、無効なカードによる決済承認率を最大10%改善し、本来失われるはずだった収益の確保を可能にします。
リアルタイム・アカウントアップデーターの仕組み
Adyenは、リアルタイム・アカウントアップデーターを決済承認プロセスに直接組み込んでいます。カード情報を保存して利用する「Card-on-file(カード・オン・ファイル)」モデルでは、事業者は通常通り決済リクエストを送信するだけで、Adyenが承認プロセス内でVisaやMastercardから最新のカード情報を取得し、自動的に更新したうえでイシュアーへ送信します。
なお、すでにAdyenのトークン化を利用している場合、追加のシステム連携は不要です。自社でカード情報を管理している企業においても、更新されたカード情報を受け取り、反映するだけで簡単に対応できます。
圧倒的な導入効果
Adyenのリアルタイム・アカウントアップデーターは、決済承認率の向上において極めて高い実績を上げています。
「無効なカード」による決済拒否の24%を承認へ転換
「有効期限切れ」による決済拒否の11%を承認へ転換
「AVS(住所確認システム)」による決済拒否の6%を承認へ転換
「Do Not Honor(イシュアーによる承認拒否)」の6%を承認へ転換
カード情報の更新に成功した場合、約43%という高い確率で決済拒否を承認(成功)へと転換できます。この高い転換率により、ある大手加盟店では、決済拒否全体の16%以上を承認へと導き、大幅な収益改善を実現しています。
また、従来のバッチ型アカウントアップデーターを利用しているサブスクリプション事業者でも、さらに最大1%の決済エラー改善が見込めます。リアルタイム・アカウントアップデーターは、バッチ処理に伴う最大2日間のレスポンス遅延を解消し、利用可能なカード情報更新の量と精度の双方を向上させます。
決済の「一瞬」をビジネスの成長へと変える
Adyenの「リアルタイム・アカウントアップデーター」は、単なる決済エラーの解消にとどまらず、顧客体験を損なうことなく収益機会の損失を最小化する戦略的ソリューションです。決済が実行されるわずか数ミリ秒の間に情報を最新化することで、承認率の向上とストレスのない購買体験を同時に実現します。変化の激しいデジタル経済において、この「一瞬」の最適化こそが、持続的な成長を支える重要な鍵となります。
本記事のポイント
収益の最大化 意図しない解約による決済エラーを最大10%改善。本来失われるはずだった収益を確実に確保し、収益性の向上に貢献します。
ユーザー体験の向上 カード情報の再入力を不要とし、バックグラウンドでカード情報を自動更新。顧客のスムーズな購買体験を支え、離脱(カゴ落ち)を防ぎます。
業界最先端のリアルタイム技術 決済の瞬間に情報を更新するAdyen独自の技術により、従来のバッチ処理で発生していた2日間のタイムラグを完全に解消します。
技術的な詳細については、開発者向けドキュメント「Real Time Account Updater(英語)」をご参照ください。導入に関するご相談は、Adyenの専門チームまでお問い合わせください。