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クロスボーダー決済とは?概要と基礎知識

越境ECや海外展開において、クロスボーダー決済(国際決済)の整備は成長のカギです。この記事では、そのためのクロスボーダー決済とは?実情や課題、最適なソリューションについて考察していきます。

2025年1月27日
 ·  6 分

グローバル市場での成長を目指すなら、「クロスボーダー決済(国際決済)」の最適化は欠かせません。国内市場を越えて海外の顧客にリーチすることは、売上拡大の大きなチャンスです。

以前は、越境決済の運用は非常に複雑で、導入にも多くのリソースが必要でした。 しかし現在では、テクノロジーの進化により、より簡単かつ効率的に運用できるソリューションが登場しています。

本記事では、以下の内容を通じて、クロスボーダー決済に関する基礎から実践的な導入方法まで、ポイントを押さえながら、丁寧にご紹介します:

  • クロスボーダー決済とは?

  • なぜ重要なのか?

  • 企業が得られるメリット

  • どのように処理されるのか?

  • クロスボーダー決済を受け付けるには

  • コストを削減するには?

  • Adyenでクロスボーダー決済をシンプルに

クロスボーダー決済とは?

クロスボーダー決済とは、異なる国に所在する企業と顧客の間で行われる決済取引を指します。この取引形態には、B2B(企業間取引)とB2C(企業と個人の取引)の両方が含まれ、使用される決済手段もさまざまです。これらのクロスボーダー決済では、銀行をはじめとした金融機関を通じて、国をまたいだ送金・資金移動が行われます。

なぜクロスボーダー決済は重要なのか?

クロスボーダー決済は、グローバル経済の発展に大きく貢献しており、消費者が自国以外の商品やサービスを購入できる環境を提供します。特に、国際市場をターゲットとする業界、たとえば旅行・観光業、国際貿易・輸出入ビジネスにとっては不可欠です。

A woman at a hotel reception desk paying by tapping her smartphone at Adyen's terminal.

企業が得られるメリット

国を越えた決済を受け入れることで、企業は以下のメリットを享受できます。

  • グローバル市場へのアクセス:クロスボーダー決済に対応することで、海外の新しい顧客層にリーチでき、売上と市場シェアの拡大につながります。

  • コスト削減:クロスボーダー決済は、導入方法によってはコスト削減にもつながります。たとえば、取引手数料が比較的安価な決済手段を選ぶことで、決済コスト全体を最適化することができます。

クロスボーダー決済はどのように処理されるのか?

顧客が購入手続きを行うと、その背後では複数の関係者が連携し、取引処理が進行します。 一般的に、決済は以下の流れで処理されます:

  1. 顧客からマーチャント(加盟店)に対して支払い情報が送信される

  2. その情報が決済ゲートウェイを経由

  3. ローカルの決済代行(決済プロセッサー)に渡り

  4. 国際ブランド(例:Visa、Mastercardなど)を通じて

  5. 顧客が利用する銀行に届き、承認または拒否の判断が下される

支払いが承認されると、顧客の銀行口座から代金が引き落とされ、アクワイアラーを経由して、加盟店の銀行口座に着金します。

クロスボーダー決済の場合は、企業が選ぶ決済ルートによって、さらに複雑になります。資金が現地のアクワイアラー(ローカル)を通る場合もありますし、海外のアクワイアラー(グローバル)を通る場合もあります。

クロスボーダー決済を受け付けるには

クロスボーダー決済の導入には、いくつかの選択肢があります。企業が海外からの支払いを受け付ける方法としては「単一のアクワイアラーと契約する方法」「各市場ごとにローカルアクワイアラーと個別に契約する方法」「グローバル決済プロバイダーと包括的に提携する方法」があり、それぞれのアプローチには、異なるメリットと課題があります。

実例で比較してみましょう:

あなたはアメリカに本社を置くEC事業者です。現在、スペインの顧客があなたのオンラインストアで商品を購入しようとしています。その顧客はクレジットカード情報を入力し、支払い方法を選択します。

ここからは、各選択肢によって決済処理がどのように異なるのかを見ていきましょう。

単一アクワイアラーによるクロスボーダー決済

アメリカを拠点とするあなたの企業は、米国のアクワイアラーを通じて、スペインの顧客の銀行に決済承認リクエストを送信します。この場合、スペインに現地法人や現地アカウントを開設する必要はありません。

この方法は導入が非常にシンプルで、運用負荷も比較的軽く済みます。しかし、いくつかの課題が生じる可能性があります。たとえば、スペインのイシュアーがこの米国のアクワイアラーに馴染みがなかったり、承認リクエストに含まれる情報フォーマットが現地の基準に合っていない可能性もあります。

こうした場合、銀行側はリスク回避の観点から決済を拒否する可能性があり、承認率が低下する原因となります。

ローカルアクワイアラーによるクロスボーダー決済

この場合、スペインの顧客の銀行には、現地のアクワイアラーから直接、決済承認リクエストが送信されます。このリクエストは「ローカルな取引」として処理され、銀行側もフォーマットや情報構成に慣れており、スムーズに承認される可能性が高くなります。結果として、決済は問題なく処理され、資金が送金され、売上が成立します。

ローカルで処理された取引は、一般的に承認率が高くなる傾向があります。ただし、ターゲット市場ごとにアクワイアラーを個別に契約・運用するには、管理や運用が複雑化するという課題もあります。各アクワイアラーが提供するレポート形式やデータ項目がバラバラになるため、会計処理や突合業務が煩雑になるリスクもあります。

グローバルパートナーによるローカルアクワイアリング

もっとも理想的な方法は、各市場でローカルアクワイアリングライセンスを保有している、単一のグローバル決済パートナーと提携することです。このアプローチにより、1つの契約とインターフェースで、複数国の現地決済に対応でき、以下のようなメリットがあります:

  • 全地域・全チャネル・全決済手段のトランザクションを一元管理

  • データ形式の統一により、突合が容易

  • 地域別・決済手段別のパフォーマンスを可視化

  • リピーター顧客の行動傾向の把握やマーケティング活用

A woman in restaurant paying for food by tapping a smartphone on Adyen's AMS1 terminal.

クロスボーダー決済でコストを削減するには?

基本的に、国内で処理されるトランザクション(ローカル決済)の方が、クロスボーダー取引よりも手数料が安価です。

そのため、現地法人を設立し、現地アクワイアラーを通じて国内取引として処理することで、手数料を平均59%削減できるというデータ(英語)もあります。ただしこの方法は、法的・運用的に複雑で、国ごとに異なる規制や会計処理にも対応する必要があります。

その代わりに、複数の市場でローカルアクワイアリングライセンスを持つ単一の決済パートナーと提携することが、クロスボーダー決済をコスト削減の機会へと変える現実的な方法となります。この体制を構築することで、各市場において承認率の向上、取引手数料の削減、そして資金の早期回収といった効果が期待でき、より効率的で利益率の高い国際展開が可能になります。

Adyenでクロスボーダー決済をシンプルに

クロスボーダー決済とローカルアクワイアリングの違いや、さまざまな支払い・請求モデルを理解しておくことは非常に重要です。しかし、理想的なのは、それらすべてを信頼できる決済パートナーに一任し、ビジネスに集中できる環境を整えることです。

Adyenのグローバルアクワイアリングソリューションは、オーソリから決済処理、資金の着金までを一気通貫で提供するフルスタック型であり、企業が複雑な手続きを個別に管理する必要はありません。契約先ややり取りの相手が一つに集約されることで、運用のシンプルさが大幅に向上し、パフォーマンスの最適化にもつながります。

また、Adyenは世界中のカードネットワークおよびローカル決済ネットワークと直接接続しているため、各国市場の特性を活かした運用が可能です。これにより、より高い承認率や低い取引手数料を実現できます。

現在、Adyenはヨーロッパ、北米(カナダを含む)、ブラジル、香港、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、インド、日本といった主要地域でローカルアクワイアリングライセンスを保有しています。また、さらなる国・地域にも順次対応を広げており、まだライセンスを取得していないエリアにおいても、現地のパートナーと連携することでローカル処理の利点を提供できる体制を構築しています。

つまり、あなたのビジネスがどの地域に拠点を構え、どこに拡大しようとしている場合でも、Adyenがその成長を支援します。クロスボーダー決済をコスト削減のチャンスに変える方法についてさらに詳しく知りたい方は、当社のレポート(英語)をご覧いただくか、当社のチームにご相談ください。

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