Vestiaire Collective: PSD2に対応

グローバルマーケットプレイスのVestiaire CollectiveがPSD2に完全準拠し、コンバージョンを最大化した方法をご紹介

2021年1月1日より、欧州経済領域(EEA)の全域にわたって決済サービス指令(PSD2)が施行されました。それ以前は、強力な認証の有効化については加盟国が選択することができました。現在、この判断は発行銀行に委ねられています。フランスでは、Banque de France(フランス中央銀行)が2021年4月までの移行計画を実施し、加盟店に対して徐々にコンプライアンスに移行することを奨励しました。この計画は小売業者にとって物流上の大きな課題を生み、顧客のコンバージョンに多大な影響を与えたことは間違いありません。

Vestiaire CollectiveのペイメントリーダーであるJordan Fresco(ジョーダン・フレスコ)氏に、同社のコンプライアンス計画と、このPSD2時代にトランザクションを最大限に成功させるためにペイメントプロセッサーが果たすべき重要な役割について伺いました。

PSD2がコンバージョンへ与える影響

Vestiaire Collectiveは2009年に設立されたフランスのマーケットプレイスで、ハイエンドのファッションリコマース(中古品販売)を専門としており、特にネットワークを経由するすべての商品を認証しています。ヨーロッパ、アメリカ、東南アジア、北東アジアの80か国以上で利用されており、1,100万人を超える登録メンバーのコミュニティを有しています。

ショッピングカート内アイテムの平均合計価格が約300ユーロと高額のため、新たに強力な認証ルールを導入する必要に迫られた同社には、当然ながら多くの懸念事項が生じました。その主な課題は、成功率を向上させ、離脱率とチャレンジ率(強力な認証要求を通過した購入の割合)の両方を削減することで、認証がコンバージョンに与える影響を抑えることでした。

  • Vestiaire Collectiveでは、SCA(強力な顧客認証)リクエスト後の成功率は、モバイルデバイスでわずか50%程度、PCでは75%程度にとどまっています。
  • フランスでは、2021年1月の時点で、モバイルでのチャレンジ率は65%、離脱率は20%でした。
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Jordan Frescoは次のように述べています。「当社にとって、PSD2と3DS2プロトコルへのコンプライアンスの課題は、ユーザーの決済体験を維持し、あらゆる段階で流動性を確保することでした。」PSD2が施行されたとき、Vestiaire Collectiveはそれがいかに複雑であるかに気づきました。「当社にはPSD2の複雑さに対処する時間はありませんでした。自社で取組むには、しっかりとした決済チームが必要でした。」そこで同社は、コンプライアンスプロセス全体の処理をAdyenに依頼することにしたのです。

3DS2の統合:困難な問題の簡単な解決策

2015年からAdyenと提携していたVestiaire Collectiveは、2020年の半ばにデザインを一新した決済ページを立ち上げました。同ウェブサイトは、まずAdyenの新しいチェックアウトAPIページに移行し、次に3DS2をウェブサイトとモバイルアプリケーションに統合しました。

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Adyenは、お客様が単一のプラットフォームからメリットを得られるように、独自の3DSサーバーを開発しました。これにより、当社の強力な認証プロトコルは、SDK(ソフトウェア開発キット)を介してVestiaire CollectiveのチェックアウトAPIや、モバイルアプリケーションに統合されました。Jordan Fresco氏は次のように述べています。「3Dセキュア2の構成については、Adyenチームと緊密に協力して、ユーザーへの影響を最小限に抑えました。たとえば、3Dセキュア2の反応が悪い場合には、3Dセキュア1に自動的にフォールバックするなど、コンバージョン率への影響を抑えるためにAdyenは多くの詳細な点にも配慮してくれました。」

EEA内では、各国の規制当局がそれぞれ独自の移行計画を策定しているため、当然ながらそれに関連する詳細を取捨選択することは困難です。しかし、Vestiaire Collectiveにとってはこの複雑な問題を意識する必要はありませんでした。「Adyenチームは、加盟店がこのような問題を気にせずに済むようにしてくれます」。

PSD2への完全準拠が達成されたのは、欧州での期限の数日前にあたるクリスマスウィークでした。Jordan Fresco氏は、「私たちにとっては挑戦でした。遅れをとっていると思っていましたが、最終的にはAdyenの助けを借りて、なんとか目標を達成することができました。」と語っています。

Vestiaire Collectiveによるコンバージョン率を最大化するためのベストプラクティス

強力な認証要求によってカード決済が不成功に終わっても、取引を放棄する必要はありません。Vestiaire Collectiveは、Adyenを通じて提供されるさまざまな決済方法のおかげで、一部の購入を取り戻すことができます。「PayPalは購入を安全にするための賢い選択肢です。Vestiaire Collectiveでは、1月以降、強力な認証率の低下とPayPalを経由したコンバージョン率との間には正の相関関係が観測されています。PayPalはカードフォールバックに対して推奨される方法です。」また、Vestiaire Collectiveでは、モバイルデバイスのiOS上のApple Payへの移行にも注目しています。これは、デジタルウォレットの人気の高まりを示しています。

EEA内でも、強力な認証の要求に関しては大きな違いがあります。Vestiaire Collectiveの場合、フランスではモバイルフォンでのチャレンジ率が65%に達することがありますが、スペイン、オーストリア、アイルランドなどでは20〜50%です。したがって、それぞれの市場に応じた戦略を策定することが大切です。Jordan Fresco氏によれば、「3DS2を使用している加盟店は、積極的に各国のパフォーマンスを分析し、PSPと協力して最善の判断を下すことをお勧めします。」とのことです。1月にスペインで3DS2の新しいインフラストラクチャに関連したトラフィック問題に直面した際には、Vestiaire Collectiveの販売を守るために、Adyenは3DS1への自動フォールバックを迅速かつ確実に提供しました。

「加盟店にとっての最善策は、今後数週間から数か月のうちにPSPと緊密な関係を築き、迅速かつ効率的に対応することです。」

Jordan Fresco氏 Vestiaire Collectiveのペイメントリーダー

Vestiaire Collectiveは、強力な認証に関しては他の地域でもPSD2と同様のルールを導入する十分な理由があるのではないかと考えています。しかし、Adyenはグローバルに展開しているため、このマーケットプレイスが新たな課題を克服するのを常に支援し、その成長をサポートすることができます。Jordan Frescoによれば、「Adyenの強みは、小売業者の支払い受付をシンプルにして、簡単に見せるようにし、世界中の最新の規制や新しい決済手段を積極的に採用できることです。真に付加価値を持った製品を提供することに卓越しています。」とのことです。

当社の支援により、Vestiaire CollectiveはPSD2によって規定された新しい標準への完全なコンプライアンスを保証し、新しい強力な認証ルールがコンバージョン率に与える影響を最小限に抑制することができました。成功率は徐々に向上しており、世界の他の地域に登場する新たな決済規制に対しても、自信を持って対応できるようになりました。



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